65歳の肺炎球菌ワクチン定期予防接種(令和8年度)が4月よりスタートしました。当院でも接種を開始いたしました。
肺炎球菌は市中肺炎の原因菌として最も頻度が高く、髄膜炎、敗血症などを合併し重症化することがあります。厚生労働省の令和6年人口動態統計では、肺炎は現在も死因の上位です。
昨年度までの定期接種では23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23)を使用していましたが、今回より沈降20価肺炎球菌結合ワクチン(PCV20)に変わりました。従来のPPSV23は免疫が4~7年で低下するため5年おきの接種が推奨されていましたが、PCV20は1回のみの接種です。これはPCV20が長期の免疫を獲得するT細胞性免疫応答を誘導するためで、1回の接種で免疫が長期間持続するといわれています。
接種の対象は以下の通りです。
(1)65歳の方
(2)60歳以上65歳未満で、心臓、腎臓もしくは呼吸器などの機能に極度の障害(身体障害者手帳1級相当)を有する方
(3)これまでに成人用肺炎球菌ワクチンの接種を1回も受けたことがない方
*これまでに自費などで成人用肺炎球菌ワクチンの接種を受けたことのある方は、定期予防接種の対象外となります。
接種回数は1回です。さいたま市では個人負担金は7,900円です。
安全性が高く、重篤なリスクは低いとされていますが、他のワクチンと同様に副反応が現れることがあります。主なものは疼痛・圧痛(59.6%)、筋肉痛(38.2%)、関節痛(11.6%)、頭痛(21.7%)、疲労(30.3%)、紅斑・腫脹(1~10%)です。また頻度は不明ですがショック・アナフィラキシー、痙攣、血小板減少性紫斑病がみられることがあります。(厚生労働省HPより)
接種は予約制となります。ご不明な点がございましたらお問い合わせください。
2026年4月7日
なかじまクリニック和
内科 久武純一






